【第1期受講生の声】第2回:BONSAIトラベル吉田さん
24年度アドベンチャーツーリズム・アカデミー第1期受講生の声をお伝えします。
第2回は国際貨物輸送会社でのベトナム駐在からインバウンド専門の旅行会社を起業し、アドベンチャーツーリズムをテーマにビジネスを開始している吉田さんです。

BONSAIトラベル株式会社 代表取締役の吉田さん
吉田さんが旅行会社を起業したきっかけはベトナム駐在時。日本を外から見て、失われてゆく日本の伝統文化や食の多様さ、治安の良さ、ホスピタリティの高さなど日本の魅力を改めて感じ、旅先としてのポテンシャルを強く意識したからとのこと。
アドベンチャーツーリズム・アカデミーをどこで知ったのでしょうか。
「観光経済新聞のメールマガジンで知り、起業したてで資金力の乏しい個人にとっては金額が高かったので迷いましたが、アドベンチャーツーリズムが地方誘客や体験を通じて日本の自然や文化の深い学びが得られることに共感し、ちょうどその時期に今後弊社が軸足とする領域を模索していたため思い切って参加してみました。」
吉田さんから事務局宛お申込みがあったのが開講後の9月半ばのこと。オンラインで参加できなかった分はアーカイヴで学んでいただきました。
全13回+一般公開講座を受講していかがでしたか。
「漠然としていたアドベンチャーツーリズム(AT)の全体像がわかりました。何よりプロの方から地域に貢献するために働いている事例や熱い思いを直接聞けたことが僕にとっては大きかった。先駆者のみなさんが心を打つ取り組みをしている中に僕も加われるということ、ATに関わる価値が高いことが確認でき、事業領域としての選択が間違っていないことが実感できました。」
アドベンチャーツーリズムを包括する概念であるサステナビリティについても学ぶところがあったようです。
「サステナビリティってなんだ?と漠然としていましたが、アカデミーを受講したことではっきり理解できました。ATに関していうと、地域経済を回していくにあたり日本の自然や文化を利活用して保全に繋げるのがサステナブルであって、その地域に正当な対価が落ちないのはサステナブルではないという点が深い学びになりました。この考えは観光だけに留まらず、広い意味で日本社会全体に言えると個人的に思っています。」
起業という人生の大転換期にあって、自分が歩もうとしている道が社会的にも意義のある道である点を確認できてよかったという吉田さん。
今後アカデミーで学んだことをどのように生かしていきたいですか。
「実は故郷の事業者にアプローチしてみたのですが、うまくいかず・・・。アカデミーで講師の方がおっしゃっていた、自分がいくらやりたいと思っていても相手方に熱意が無かったり目指す方向やベクトルが合わないと物事は動かないというのを早速学びました。ATは旅行会社だけで成立せず自治体や事業者、地域住民などのステークホルダー全員の賛同が得られることが重要なことを知りました。やはり巻き込むのが大事ですね。」
その後ツーリズムEXPOで訪れた日本遺産ブースで思わぬ出会いがあったそう。
「日本遺産のブースを訪ねた際に熱意のある事業者と小浜市職員のご担当とご挨拶しまして、その後鯖街道をテーマにしたファム・ツアーに招待されました。その後サイクリングツアーの開発と今後販売に携わる機会を得ることができました。何事も自分で動くときっかけになると感じています。」
アカデミーへの参加もしっかり自分で動いた結果として得るものがあったようです。吉田さんには、福井県美浜市の観光アドバイザーをしている山下講師との提携をご提案しています。
吉田さんが経営する会社のWebサイトはこちら
アドベンチャーツーリズム・アカデミーでは2025年第2期の募集を開始しています。お申込みはこちら。ご興味のある方は事務局までお気軽にお問合せください。
<お問い合わせ窓口>
一般社団法人日本アドベンチャーツーリズム協議会内
アドベンチャーツーリズムアカデミー事務局
Email:academy@atjapan.org 電話:080-2259-2154
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